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レビュー

感覚的だと言われる女性の話は、「時系列に置き直して理路整然と話すには膨大すぎて、端的にストーリーとして語ることができないくらいの感情と感覚がそこにある」ことを、まとまらない・落ちがない話とは「わかりやすい解釈を通じて語ることができない」ことを示唆する。 「弱いから愛されない」と弱さと愛されなさを結びつけたのは、「愛されない」と感じた事実に耐えられなかったから。だから弱く感じる自分を放逐したけれど、実際には弱さを無視することでしかなかった。 そもそも「弱いから愛されない」という解釈が偽りだった。自分が弱いと感じたことと、実際の自身のあり方は異なっていた。例えば内向的なことは、弱さではなく特質でしかなかった。 他者である女性の置かれている立場について考え、社会を変革したいなら、まず我々が対話しなければいけないのは弱いと切り捨てて、他者となった過去の自分自身である。「どうしたの?」、「大丈夫?」と。そしてそうやって切り離した自分と話す時、その言葉は客観的でも理論的でもない、ただ相手をいたわり知りたいと願う言葉である。

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さよなら、男社会

さよなら、男社会

尹 雄大

流行り言葉や慣用句のようなオートマチックではない「文学言葉」によって自身が本当は何を考えているか、脳のバリアを穿ち理解することができる。

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私の文学史

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町田 康

語学に優劣なく、どれも大差はない。そして美しい。

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語学の天才まで1億光年

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高野 秀行

正しさを探すのではなく尊厳を見つける

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リベラルアーツと外国語

リベラルアーツと外国語

石井洋二郎

ぎこちなさの技術、力を抜こうとはせずに、力が入ってるなと感じながら作業する。禅的。 やり続けるだけ、やったこと評価しない。毎日感じていることをそのまま放り込むだけ。まとめない。

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土になる

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坂口 恭平

能動・受動態的な責任論では、本当の責任など取れない。中動態的・becomingにたち現れる罪の意識、加害者であり被害者であるという自らの過去を引き受けたうえで責任というのは生まれるもの

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責任の生成

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國分 功一郎/熊谷 晋一郎