作品紹介・あらすじ
新疆ウイグル自治区は米中テック企業が作った「最悪の実験場」だった。DNA採取、顔と声を記録する「健康検査」、移動・購入履歴ハッキング、密告アプリーーそしてAIが「信用できない人物」を選ぶ。「デジタルの牢獄」と化したウイグルの恐るべき実態は、人類全体の未来を暗示するものだった。少女の危険な逃避行を軸に、圧倒的な取材力で描き出す衝撃の告発。成毛眞氏、橘玲氏、驚愕!!
感想・レビュー (2件)
ウイグル族へのデジタル監獄と強制収容所の状況を描く。パノプティコン社会の完成につとめる中国の内部に対して、取材を十分に尽くすことの困難さはあるが、説得力はある。ジョージア、クリミア、ウイグル、香港ときて、ウクライナでようやく国際社会が本気になった訳だが、それこそが奇跡ではないかと思わせるくらい、権威主義国家の闇は深い。
多くの事実のファンタジー