
レビュー (1件)
上よりも映画の内容から乖離してきた。俊介が死んでからの喜久雄は、芸で競える相手はおらず孤独ながら、芸の中だけで生きてきた。喜久雄を取り巻く周りの人々、春江、綾乃、竹野、一豊、彰子など、全員が皆人間らしく意地汚く生きているのと相反して、喜久雄は人間らしさから離れていく。父を殺した辻村に対しての"ああなりたい"ということばは、人間を超越した喜久雄の心境を表していた。
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上よりも映画の内容から乖離してきた。俊介が死んでからの喜久雄は、芸で競える相手はおらず孤独ながら、芸の中だけで生きてきた。喜久雄を取り巻く周りの人々、春江、綾乃、竹野、一豊、彰子など、全員が皆人間らしく意地汚く生きているのと相反して、喜久雄は人間らしさから離れていく。父を殺した辻村に対しての"ああなりたい"ということばは、人間を超越した喜久雄の心境を表していた。