祝祭のハングマン

祝祭のハングマン

中山七里
文藝春秋 (2023年1月10日発売)
ISBN:9784163916446
本棚登録:88

作品紹介・あらすじ

法律が裁けないのなら、他の誰かが始末する。 司法を超えた復讐の代行者ーーそれが〈私刑執行人(ハングマン)〉 現代版“必殺”ここに誕生! 警視庁捜査一課の瑠衣は、中堅ゼネコン課長の父と暮らす。ある日、父の同僚が交通事故で死亡するが、事故ではなく殺人と思われた。さらに別の課長が駅構内で転落死、そして父も工事現場で亡くなる。追い打ちをかけるように瑠衣の許へやってきた地検特捜部は、死亡した3人に裏金作り...

感想・レビュー (3件)

現代版必殺仕事人。個人的には爽快感より虚しさ残る読了感。著者作品でこのように若干肩透かし気味の結末は珍しいのでは? 法に裁かれずのさばる悪人共に対する復讐の念や、公僕の立場である故に逡巡する心理描写は読み応えあり。ただ内容的に好みは分かれるかと。

敵討ちして何が残るのか