作品紹介・あらすじ
からだは傷みを忘れないーーたとえ肌がなめらかさを取り戻そうとも。
「傷」をめぐる10の物語を通して「癒える」とは何かを問いかける、切々とした疼きとふくよかな余韻に満ちた短編小説集。
「みんな、皮膚の下に流れている赤を忘れて暮らしている」。ある日を境に、「私」は高校のクラスメイト全員から「存在しない者」とされてしまいーー「竜舌蘭」
「傷が、いつの日かよみがえってあなたを壊してしまわないよう、わたし...
感想・レビュー (3件)
魚神で世界観に引き込まれてしまって他の作品も読みたいと思った二冊目。 全然気づかなかったけど短編集。 すべてが傷に関係するもの。 ハッピーエンドとか胸が温かくなる作品がある中後味悪い話もあって気が抜けなかった。 シャワーでお尻切っちゃった子の話はとても良かった。 犬が嫌いなおじさんの話は可哀想すぎた(まぁやりすぎだったから多少は自業自得なのかもだけど) うんうん。全部好き。 他の作品も読みたい。
色んな角度から傷、特に傷跡を描いた作品