氷河期

氷河期

ニコラ・ド・クレシー/大西愛子
小学館集英社プロダクション (2010年11月1日発売)
ISBN:9784796870801
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作品紹介・あらすじ

氷河に覆われた未来のパリ、時を超えて眠る美術品たちの館がそこにあった…。地表が氷河に覆われた未来のパリで、豪雪地帯を進む考古学調査隊は、雪に埋もれた巨大な建造物を発見する。膨大な美術品が納められたその建物を探索しながら、調査隊は「失われた文明」を読み解こうと、奇妙な解釈を展開するが、一方、調査隊とはぐれた探査犬ハルクに、美術品たちは口ぐちに自らの過去を語りはじめ…?ルーヴル美術館が、より幅広く世間...

感想・レビュー (1件)

フランスの漫画 バンド・デシネ らしい 日本の漫画やアメリカのコミックとも異なるテイストだ タイトルに惹かれて手に取った 氷原に埋もれたルーブル美術館を、数千年後の人類が発見し、とんでも解釈すること、その人類は遺伝子操作で人語を話し炭素14を嗅ぎ分けて年代測定出来る犬を作り出しているが、それ以外の科学知識は失ってしまったようだ 一方ルーブル美術館の展示物達はまるで生きているかのように描かれている 日本の付喪神そのものと言える 作者は付喪神を知っていたのだろうか? ストーリーはバカバカしいが、著者ニコラ・ド・クレシーは、ルーブル美術館の要請を受けてこの本を書いたとのこと 漫画が芸術であると言うのが、ルーブル美術館でも常識になったのだろう おもしろかった