
レビュー (1件)
誤解を恐れずに言えば、被災者になれなかった神戸市民による、ノンフィクションのような小説である。 神戸に住んでいると、震災に無関心ではいられない。しかしその一方で、震災下の極限状態を体験していない人、インフラがずたずたになった中での被災者生活の記憶を持たない人は、負い目を感じなくてはならないような雰囲気もある。 震災から30年。震災の記憶を持たない生粋の神戸っ子も増えてきた。
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誤解を恐れずに言えば、被災者になれなかった神戸市民による、ノンフィクションのような小説である。 神戸に住んでいると、震災に無関心ではいられない。しかしその一方で、震災下の極限状態を体験していない人、インフラがずたずたになった中での被災者生活の記憶を持たない人は、負い目を感じなくてはならないような雰囲気もある。 震災から30年。震災の記憶を持たない生粋の神戸っ子も増えてきた。