まみ
2025年10月25日
#紳士の世界シリーズ1巻 #ファッショナブルな耽溺 #KJチャールズ 面白くて一気読みでした。 【1819年のロンドン。反体制派の両親と貧しい少年時代を過ごしたハリーは、実は貴族の末裔で、大富豪のヴェイン家の跡取りになるチャンスが巡ってくる。 絶対に紳士にならなければならなかったーー。】 階級社会の悲しみとロマンスの喜びにときめきました。 貴族のジュリアスの指導のもと、生来の明るさと誠実さで輝きはじめるハリーが可愛い。不憫年下ワンコ攻めっぽい感じ。ハリーを支えるジュリアスは成熟した大人で、優雅で魅力的でした。 自分の経歴を知られてはいけないハリーの緊張感や行動にハラハラ。社交界デビュー後の、祖父の命令や偏見にせっぱ詰まってゆく弱さもツボでした。 ヴェイン家の司令塔のリチャードは、公明正大を貫いた典型的な英国人で、彼のお話しも読みたい。 貴族の日常、平民の切実な願い、個性豊かな登場人物たち、毎回見事な活躍をするリチャードの従者シプリアン。次のシリーズも楽しみです。
ファッショナブルな耽溺
KJ・チャールズ/麻々原絵里依/鶯谷祐実
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