格差という虚構

格差という虚構

小坂井 敏晶
筑摩書房 (2021年11月9日発売)
ISBN:9784480074287
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作品紹介・あらすじ

格差の問題を前にして、我々はいったい何を求めているのか。人々を選別する“能力”とは何かー。学校は格差再生産装置であり、遺伝・環境論争の正体は階級闘争だ。だが、メリトクラシーの欺瞞を暴いても格差問題は解けない。格差は絶対になくならないだけでなく、減れば減るほど人間を苦しめる。平等とは何か。平等は近代の袋小路を隠すために我々の目を引きつける囮であり、擬似問題にすぎない。世に流布する議論の誤解を撃ち、真...

レビュー (1件)

格差はなくならない 格差が小さいほど不満が高まる 能力主義は近代の産物。封建国家の身分制から、平等な人権への転換により、格差を説明する原理として、能力主義(自己責任)が台頭。しかし、能力を開発するうえでの遺伝的形質や環境は外的要因であり、能力主義(自己責任論)は虚構

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