青森ドロップキッカーズ

青森ドロップキッカーズ

森沢 明夫
小学館 (2014年1月4日発売)
ISBN:9784094088953
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作品紹介・あらすじ

凸凹四人組が繰り広げる青春カーリング小説 青森三部作『津軽百年食堂』『ライアの祈り』の根幹をなす、感動エンターテインメント小説。 いじめられっ子の中学生・宏海、中途半端な不良で同級生の雄大、そして再起をはかるアスリート姉妹の柚果と陽香…。何をやってもうまくいかない彼等を結びつけたのはカーリングだった。青森を舞台に、見た目もキャラもバラバラな凸凹四人組が巻き起こす、爽快度120%+しみじみ泣け...

感想・レビュー (1件)

青森三部作の第2作。 宏海達が成長していく姿を清々しい気持ちで追いながら、小さな第一歩を踏み出すか踏み出さないか…「〇と一の差は、限りなく大きい」との言葉に力強く勇気付けられた思い。 高潔なカーリング精神に則った後半シーンにも目頭熱くなった。 今までよく知らなかったカーリングが身近に感じられた爽やかな青春小説だった。 「ドロップキッカーズ」の意味にも思わずニンマリ。 第一作めを思い出す憎い演出もあったり、あとがきの「優」の話にも心がホカホカに。