作品紹介・あらすじ
映画化もされた第135回直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』の多田と行天が帰ってきた!相変わらず、汚部屋清掃、老人の見舞い、庭掃除に遺品整理、子守も料理も引き受ける多田便利軒。ルルとハイシー、星良一、岡老人、田村由良ら、お馴染みの愉快な奴らも健在。多田・行天の物語とともに、曾根田のばあちゃんの若き日のロマンス「思い出の銀幕」や岡老人の細君の視点で描く「岡夫人は観察する」など、脇役たちが主人公となる...
感想・レビュー (1件)
11/11読み終わり。面白かった!完全に読む順番が逆なんだけど。星や由良公、岡さんなど、多田便利軒に登場する人達が主人公になった短編。中でも、岡さんの妻のがものすごく良かった!!平凡な人生だった岡さん妻が、多田や行天と出会い、二人を観察する。静かなんだけど、気持ちのこもった優しくて温かい描写。この感じだよ、しをんさん!と思わずにはいられなかった。