作品紹介・あらすじ
父の記憶、父の体験、そこから受け継いでいくもの。村上文学のルーツ。
ある夏の午後、僕は父と一緒に自転車に乗り、猫を海岸に棄てに行った。家の玄関で先回りした猫に迎えられたときは、二人で呆然とした……。
寺の次男に生まれた父は文学を愛し、家には本が溢れていた。
中国で戦争体験がある父は、毎朝小さな菩薩に向かってお経を唱えていた。
子供のころ、一緒に映画を観に行ったり、甲子園に阪神タイガースの試合を...
感想・レビュー (3件)
村上春樹のお父さんに関する自伝
初めての村上春樹作品。 戦争味の濃い話でした。村上春樹は難しいと思い込んでいた自分がいたが、難しすぎることはなく、他の作品も読んでみたくなった。