作品紹介・あらすじ
シーザーの突然の死に打ちのめされるクレオパトラの前に現れた、ローマの新しい実力者アントニー。成熟した魅力を湛えたクレオパトラに訪れた第二の恋は、不穏な地中海世界に更なる戦乱の渦を巻き起こしていくー。現代女流文学の最高峰が、遙かな異国に想いを馳せ、愛と政争に身を灼かれながら運命を凛冽に生き切った一人の女の生涯を、流麗な筆致で描きあげた絢爛たる歴史絵巻。
感想・レビュー (1件)
宮尾登美子は初めて読んだ。 はるか紀元前のエジプト地中海を取り巻く国々の戦記を背景に美貌と叡智の女王。しかし恋ゆえの愚かさ俯瞰しえなかった判断が国と王朝と自らを滅ぼして行った。 美貌は政治に歪んだ判断をもたらす
