護られなかった者たちへ

護られなかった者たちへ

中山七里
NHK出版 (2018年1月24日発売)
ISBN:9784140056943
本棚登録:132

作品紹介・あらすじ

「あなたにこの物語の犯人はわからない」 - 中山七里 仙台市の保健福祉事務所課長・三雲忠勝が、手足や口の自由を奪われた状態の餓死死体で発見された。三雲は公私ともに人格者として知られ怨恨が理由とは考えにくい。 一方、物盗りによる犯行の可能性も低く、捜査は暗礁に乗り上げる。 三雲の死体発見から遡ること数日、一人の模範囚が出所していた。 男は過去に起きたある出来事の関係者を追っている。男の目的は何か? ...

感想・レビュー (3件)

2024/5/26図書館

・面白かった ・生活保護について考えさせられる部分もある

護られない人がいる世の中であることを突きつけられる本だった。けいさんの言葉が好き。 人から受けた恩は別の人間に返しな。でないと世間が狭くなるよ。厚意とか思いやりなんてのは、一対一でやり取りするようなもんじゃないんだよ。それじゃあお中元やお歳暮と一緒じゃないか。してもらったことが嬉しかったのなら、同じように見知らぬ他人に善行を施すのさ。そういうのがたくさん重なって、世の中ってのはだんだんよくなっていくんだ。でもね、それは別に気張ってするようなことでも、押し付けてするようなことでもないから。機会があるまで憶えておきゃあ、それでいい。