楽園の真下

楽園の真下

荻原浩
文藝春秋 (2019年9月11日発売)
ISBN:9784163910895
本棚登録:26

作品紹介・あらすじ

最後に生き残るのは誰だ!? 一気読み必至のサイエンス・サスペンス長編! 日本でいちばん天国に近い島といわれる「志手島」は、本土からは船で19時間、イルカやクジラの泳ぐコーラルブルーの海に囲まれ、亜熱帯の緑深い森に包まれている。 そんな楽園で、ギネス級かもしれない17センチの巨大カマキリが発見された。『びっくりな動物図鑑』を執筆中だったフリーライターの藤間達海は、取材のため現地を訪れるが、 志手島...

感想・レビュー (1件)

離島で異常発生している巨大カマキリとハリガネムシに人間の自殺がからんだお話。 ずっとサバイバルが続くのかと思いきや、最後の巨大カマキリとの死闘までには随分と時間がかかり平和な感じが長く続いていたのですが、ヒロインである生物研究センターの准教授が、川瀬七緒の昆虫シリーズのように語っていく虫の蘊蓄がなかなか面白く、退屈なことはありませんでいた。 ただ個人的に文章が読みづらく、何回も読み直す所もあったのですが、あらすじは読み飛ばしたいくらいに面白かったので、結局は一気読みでした。