作品紹介・あらすじ
「命売ります。お好きな目的にお使い下さい。当方、二十七歳男子。秘密は一切守り、決して迷惑はおかけしません」目覚めたのは病院だった、まだ生きていた。必要とも思えない命、これを売ろうと新聞広告に出したところ……。危険な目にあううちに、ふいに恐怖の念におそわれた。死にたくないーー。三島の考える命とは。「案外、純文学作品ではない、したがって誰もそこに魂の告白を期待していない、『命売ります』のような小説のな...
感想・レビュー (2件)
命を考える上で死を望むのかそれとの生きること望むのかで肝の据わり方が違って驚いた。P164は考えさせられる
題名どおりの話だけど、死への恐怖と生への執着の変化が面白い。世界観にのみ込まれる。