レビュー (1件)
5/25記。 前にbookoffで買っておいて、読まずにいたのを散乱した部屋のなかから見つけ出して、今日(といっても朝方。一晩中起きていたので)読み終えたところ。 「老いも病も受け入れよう」…との題名にひかれて読むことにした本。あまりの、うつ病による、長く続いている頭痛による苦しみとか、動けずにイライラし、これが一体いつまで続くのかという、暗澹とした暗い悩みを抱えているだとか……、兎に角、いまの私の苦しみを救ってくれるかもしれないというかすかな期待と共に、読み始めた。 瀬戸内寂聴さんの本は、じっくり読み進むものが殆どなので、これも何回か回を分けて読むことになるだろうな、と思いながら読みすすめていた。ところが!!…… 話が読みやすく、ところどころ要約した一文のページがあったりして、あっという間に一冊を読みおえてしまった。…大分、以前のペースが戻りつつあるなあ、と嬉しい限り。 …本は、私の知らなかった寂聴さんの、主に病気についてだ。…""病に倒れて初めて、寝たきりの人の苦痛を知った。"と書いてあったが、それは成る程、と思った。…寂聴さんの文体って、あまり非健康体のひとのじゃないのよね、…。 精神を病んだ、患った、という人では全くないことは判るのだが、あの正々堂々という感じ…。別に卑下している訳ではないのだが。まあ、色んな作家がいるなあ、と思う。 …でも、貴重なアドバイスがいただけることもある。…大正の、健康優良のチャキチャキした肝っ玉おばあさんからの知恵袋というところだ。いまの若い人には新鮮に映るのか、それとも…、老いぼれよばわり??しかし、愛情を持って注意することの無い世の中。どんどん若い人は寂聴さんのきっぷの良さ、あかるいユーモア、プロ意識等…、お手本にして欲しい。 私も幾つか勉強になった。…今度、どこかで書くつもり。 0725A.M.