作品紹介・あらすじ
29歳のイラストレーターの神名葵は関係の冷めた恋人・彰人と同棲をしながらも、身勝手な愛人・真司との逢瀬を重ねていた。仕事は順調だが、ほんとうに描きたかったことを見失っているところに、大学の先輩だったハセオからの電話がかかってくる。7年ぶりの彼との再会で、停滞していた神名の生活に変化が訪れるーー。解説・村山由佳
感想・レビュー (2件)
★★★★★ 面白かった!!! ハセオ、とどうにかなるのかなとも思ったけど"失いたくない存在"ということで最後に腑に落ちることができたし、それはそれでアリなのかもしれないと思った。 保険をかけている、そんな表現が少しばかり私に刺さってしまったかな 笑
11/23読み終わり。そうきたかーという感想。あるんだよ、男ともだちって。大学時代から一緒にいても何も起きない神名とハセオ。同性では埋められない、でも肉体関係のない異性にしか求められないものって。一生切れない関係を作るためには肉体関係を持ったら終わり。京都やイラストレーター(千早さんは作家だけど)が千早さんの実体験も混じっているのかと思いながら読む。