作品紹介・あらすじ
手に掬い取れるものが、星のようにうつくしく輝きを放つものであればいい。
そのひとつに、わたしとの記憶もあったら、嬉しいな。
千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、かつて自分を捨てた母・聖子がいた。他の同居人は、家事を完璧に担う彩子と、聖子を理想の「母」と呼び慕う恵真。
「普通」の家族関係を築けなかった者たちの奇妙な共同生活は、途中、うまくいきかけたものの、聖子の病で終わりを告...
感想・レビュー (3件)
電車で読んでいて涙が堪えきれなかった。 母に捨てられた娘と、捨てた母、どちらにも思いがあるのだ。私はなぜか母の気持ちにすごく共感するところが多く、自分の中にこっそり潜んでいた価値観を言語化されたような気になった。 途中読んでいて辛いところは多々あったが、最後はそれぞれが前向きに人生の一歩を踏み出せたようで、すごく温かい気持ちになった。
色んな母娘のあり方があり、学ばされた。DVシェルターがあることを知った。千鶴の生き様が自分と重なる部分があって読んでいて、苦しかった。20年ぶりに会えた母は、若年性認知症で症状も酷くなって介護が必要で、その内容がリアルに描かれていて、もしも自分の親が認知症になった時、自分は面倒を見れるのかと不安になった。
重い 辛すぎる
