きのね(下巻)

きのね(下巻)

宮尾登美子
新潮社
ISBN:9784101293110
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作品紹介・あらすじ

夢み、涙し、耐え、祈る。梨園の御曹司、雪雄に仕える光乃の、献身と忍従の日々。雪雄の愛人の出産や、料亭の娘との結婚・離婚にも深くかかわる光乃。一門宗家へ養子に行く雪雄につき従い、戦中の、文字通り九死に一生の苦難をも共に乗り越えた光乃。続く戦後の混乱期、雪雄の子を宿していると気づいた光乃の、重い困惑と不安…。健気に、そして烈しく生きた、或る女の昭和史。

感想・レビュー (1件)

やはりヒロインに感情移入できずそれ故雪雄を好きになれず、そういう雪雄を好きになった光乃も許せず。入籍してからは少しはましになったか。DVもこの時代は日常であったのか。せめてそういう男を許さないでほしかった。