神の悪手

神の悪手

芦沢 央
新潮社
ISBN:9784103500834
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作品紹介・あらすじ

破滅するとしても、この先の世界が見たいーー将棋に魅せられた者たちの苛烈な運命。棋士の養成機関である奨励会。年齢制限による退会が迫る中でも昇段の目がない岩城啓一は、三段リーグ戦前夜、対戦相手からある“戦略”を持ちかけられるが……。追い詰められた男が将棋人生を賭けたアリバイ作りに挑む表題作ほか、運命に翻弄されながらも前に進もうとする人々の葛藤を、丹念に描き出す将棋ミステリ。

感想・レビュー (2件)

将棋をテーマにした5編のミステリ短編集。 将棋に関してはルール程度の知識しか持ち合わせていないが、将棋界独特の雰囲気他棋士や駒師の心情等丁寧に描かれており、非常に奥深い世界であることが良く分かる。 印象的だったのは「ミイラ」と「恩返し」。詰め将棋に興味津々。

将棋にかける人々が熱い。