作品紹介・あらすじ
ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR 2015 1位!(エッセイノンフィクション部門)
『時をかけるゆとり』に続く、待望の第二弾。
「別冊文藝春秋」「日本経済新聞 プロムナード」掲載分に大量の書き下ろしを加え、
計500枚の大ボリュームでおくる傑作エッセイ集!
・レンタル彼氏との騙し合い対決
・担当税理士の結婚式にて炸裂させた渾身の余興
・初めてのホームステイにてマル秘パンデミック勃発...
感想・レビュー (1件)
驚いた。あの『正欲』を書いた人と同一人物!?とたいそう笑わせてもらいながらも、どんだけ卑屈でネガティブなんだ?と少々心配になりつつ読み進める。なんのことはない、この方は所謂リア充族だ。ご本人にしてみたらいろいろあるかもしれないが傍から見てる分には非常に充実した人生を歩まれている。そして、自分をとことん落とす自虐ネタでまわりを楽しませようとするサービス精神旺盛な方だ。だからこそ、朝井リョウさんが描かれた『正欲』の八重子は「造形に厚みがなく、ただただ元気で明るい人間は異物に近くなる」だったことが腑に落ちた。