厭魅の如き憑くもの

厭魅の如き憑くもの

三津田 信三
講談社 (2009年3月1日発売)
ISBN:9784062763066
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作品紹介・あらすじ

戦慄の本格ホラー推理!山深い村に蔓延る恐怖の連続! 神々櫛(かがぐし)村。谺呀治(かがち)家と神櫛(かみぐし)家、2つの旧家が微妙な関係で並び立ち、神隠しを始めとする無数の怪異に彩られた場所である。戦争からそう遠くない昭和の年、ある怪奇幻想作家がこの地を訪れてまもなく、最初の怪死事件が起こる。本格ミステリーとホラーの魅力が圧倒的世界観で迫る「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズ第1長編。 憑...

感想・レビュー (1件)

三津田信三「厭魅の如き憑くもの」再読了。 ずいぶん昔に読んだやつ。刀城言邪シリーズの第1作目。もうかなりシリーズが出ているのだが2作目までしか読んだことないので、改めて1作目から読んでいこうかと思い再読。 うっすらとした記憶で読み進めながら、ああそうだったそうだったと思い出してくる。ホラーと呼んでいいのかミステリーと呼んでいいのか、2つを融合させたような作品。作者もそのような作品を作りたかったのだとも聞く。 山深い村で起こる憑き物の恐怖と連続殺人事件。 二つの旧家の織りなす関係性。金田一耕助シリーズのようなおどろおどろしさに近いのかな。それよりももう少しホラー寄りなのかも。 面白い。面白いのだけど、 谺呀治家と神櫛家の相関図をすんごい何回も行ったり来たりして把握しないとよくわからなくなってしまう。あと谺呀治家のサギリよ。どのサギリかよくわからなくなってしまう。刀城言邪もそう言っていたのでこれはしょうがないと思う。 さて次は「凶鳥の如き忌むもの」にいってみようか。