風と行く者

風と行く者

上橋 菜穂子
新潮社 (2022年7月28日発売)
ISBN:9784101302850
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作品紹介・あらすじ

つれあいの薬草師タンダと草市を訪れた女用心棒バルサは、二十年前、共に旅した旅芸人サダン・タラムの一行と偶然再会する。魂の風をはらむシャタ〈流水琴〉を奏で、異界〈森の王の谷間〉への道を開くサダン・タラムの若い女頭エオナは、何者かに狙われていた。再び護衛を頼まれたバルサは、養父ジグロの娘かもしれないと気づいたエオナを守るため、父への回顧を胸にロタ王国へと旅立つが。

感想・レビュー (1件)

バルサの魅力と、物語が過去と現在を往き来することと、その伏線に、今回も驚かされ、楽しむことが出来た。 映像がありありと浮かぶ。 また、真の悪人は出てこず、それぞれがそれぞれの立場や思いで行動したことで、争いになっていたことが、最後は大団円になって良かった。 争いは不幸しか呼び寄せず、その連鎖を断ち切ることが為政者の責務ということは、プーチンに知らしめ改心させたい。