作品紹介・あらすじ
津村沙世子ーとある地方の高校にやってきた、美しく謎めいた転校生。高校には十数年間にわたり、奇妙なゲームが受け継がれていた。三年に一度、サヨコと呼ばれる生徒が、見えざる手によって選ばれるのだ。そして今年は、「六番目のサヨコ」が誕生する年だった。学園生活、友情、恋愛。やがては失われる青春の輝きを美しい水晶に封じ込め、漆黒の恐怖で包みこんだ、伝説のデビュー作。
感想・レビュー (1件)
内容に引き込まれてどんどん読み進めたが、読み終わったあと『で、結局何だかよくわからなかったな』と思った。野犬に襲われたところ、サヨコを託された加藤くんと同級生の小夜子の描写、秋にフラれた佐野三香子の放火などなど..伏線が回収されないままで何ともスッキリしない気持ちとなり、読み始めがよかっただけに残念に感じた。