凶犬の眼

凶犬の眼

柚月裕子
読者数: 78
発売日: 2020/3/23
出版社: KADOKAWA
ISBN: 9784041088968

レビュー (3件)

田舎の駐在所に移動となり、穏やかな毎日に虚しさを、感じている日岡。指名手配中の国光。やくざの組内の話しでややこしく難しい。

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物語の面白さはあるものの、どことなくぎこちない印象も残った前作『孤狼の血』。その続編にあたる今作だが、これはもう文句無しの傑作。 無駄のないストーリーテリングと言い、魅力的な登場人物と言い、一分の隙もない仕上がり。 何より、男も惚れる極道、国光の存在感が凄まじい。ヤクザの世界を描きながら、あまりどぎつい暴力描写がないのもこの作者の美点である。

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