うたうおばけ

うたうおばけ

くどうれいん
書肆侃侃房 (2020年4月27日発売)
ISBN:9784863853980
本棚登録:25

作品紹介・あらすじ

人生はドラマではないが、シーンは急に来る 『わたしを空腹にしないほうがいい』のくどうれいん、最新エッセイ集 「東北の小さな歌人。鋭いと思いきや、その先は丸く、言葉たちは強く光っている」(植本一子) ・失恋してラーメン屋に喪服でやってきたミオ ・「ビニニでもバナナ」と大発見したのんちゃんとゆーきちゃん ・暗号でしか告白できないスズキくん など個性的な「ともだち」がぞくぞく登場! ...

感想・レビュー (2件)

本当にエッセイなんですか!?と言いたくなるくらい登場人物も日常に起こる出来事も濃かった。

三連休の最後の日。今日もふらりとりんご堂へ。重いドアを開けると、4メートル四方の空間に、後ろ姿の若い女性がハッと目に入る。 その女性、体の線がよくわかる柔らかい生地のワンピースを着ていた。そして、スリット入り。背も高く、似合っている。隣の男性は彼かな。 その彼女が大事そうに持っていたのがこの本。気になり、棚に一冊残っていたのでめくる。言葉が綺麗。面白い。何度も立ち読みして購入した。 一気に読む。本の帯にこんな言葉が。「人生はドラマではないが、シーンは急に来る」。えっ、これってほんとの話。とつい思ってしまう。冬の日のタクシーは、最高だった。 20代、急に来たいくつかのシーンを書いてみたくなった。