平安ガールフレンズ

平安ガールフレンズ

酒井 順子
KADOKAWA
ISBN:9784041116395
本棚登録:0

作品紹介・あらすじ

「人が眉毛を抜くときの顔ってなんともいえないよね」と日常を切り取る天才だった清少納言は、歌道の家に生まれ、「私はあえて歌なんか詠まない」と宣言し、随筆で結果を残したロックな女だったーー。  『枕草子』の清少納言、『紫式部日記』の紫式部、『和泉式部日記』の和泉式部、『蜻蛉日記』の藤原道綱母、『更級日記』の菅原孝標女。今から1000年以上前に生きた女性たちは、一体どんな悩みを抱え、どのような恋愛をし、...

感想・レビュー (1件)

文学が好きでも敬遠しがちな古典。 難しく今じゃ使わない言葉に恋愛ばかりな話。 そういう印象が、この本を読んでから見方がグルっと変わり、古典文学や平安時代を生きた人達をひとしお読みたいし知りたいなと思えました。 著者の推測と、彼女らの文章や歌から滲み出る人となり、それらを照らし合わせ読んでいくと分かりやすく時を感じない程彼女らを身近に感じられます。 その頃の時代情勢が世知辛く想像だけでも胸が苦しくなったり、そんな中でも物語を通じて自分を見出してきた彼女らが愛おしかったりと、「いとをかし」内容の本でした。