作品紹介・あらすじ
失踪した公安警察官を追って、鑓水、修司、相馬の三人が辿り着いたのは瀬戸内海の離島だった。山頂に高射砲台跡の残る因習の島。そこでは、渋谷で老人が絶命した瞬間から、誰もが思いもよらないかたちで大きな歯車が回り始めていた。誰が敵で誰が味方なのか。あの日、この島で何が起こったのか。穏やかな島の営みの裏に隠された巧妙なトリックを暴いた時、あまりに痛ましい真実の扉が開かれる。--君は君で、僕は僕で、最善を尽く...
感想・レビュー (2件)
凄い! 戦争はむごい。人は何を信じればいいのでしょうか?
7/22読み終わり。1日で一気読み! 二度と言論の自由を規制してはいけないらと身を持って世間に訴えた老人。その真相を負うべく、鑓水達が飛び回る。曳舟島から脱走するのを手伝った島の人や婦人会からのご馳走の差し入れ、よかった!兵頭と一緒に尾行の刑事をまくシーンはハラハラだし、そして自ら犠牲になる計画を立てる鑓水のかっこ良さよ…。太田愛さんの本、全て読みます。