作品紹介・あらすじ
勉強ができるようになるためには、変身が必要だ。
勉強とは、かつての自分を失うことである。
深い勉強とは、恐るべき変身に身を投じることであり、
それは恐るべき快楽に身を浸すことである。
そして何か新しい生き方を求めるときが、
勉強に取り組む最高のチャンスとなる。
日本の思想界をリードする気鋭の哲学者が、
独学で勉強するための方法論を追究した本格的勉強論!
文庫本書き下ろしの「補章」が加わった完全...
感想・レビュー (1件)
千葉雅也さんの本は、難解であろう現代哲学をわかりやすい言葉で教えてくれる。 以前「現代思想入門」を読んで面白く、わかりやすかったのでこちらも購入してみた。 勉強とは何か…というところから入って、勉強はノリが悪くなること、言語によって環境のコードから外れられないから言葉の意味を浮かす、宙ぶらりんにする、とか、現代詩とかでてきて、ああ読み応えがあるぞと楽しかった。同じ値段、パッケージでわかりやすくて簡単なHOWTO本が多く、そういうのは1.2 時間で読み終わってあんまり頭に残らないのが多いのだけど(そういうのも時として悪くない、読んだらすぐメルカリで売る。)こういう本はアタリってかんじでお得感がある。 自己の享楽やこだわりからヒントを得る。 文庫版のおまけ補章も面白かった。