勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

勉強の哲学 来たるべきバカのために 増補版

千葉雅也
文藝春秋
ISBN:9784167914639
本棚登録:27

作品紹介・あらすじ

勉強ができるようになるためには、変身が必要だ。 勉強とは、かつての自分を失うことである。 深い勉強とは、恐るべき変身に身を投じることであり、 それは恐るべき快楽に身を浸すことである。 そして何か新しい生き方を求めるときが、 勉強に取り組む最高のチャンスとなる。 日本の思想界をリードする気鋭の哲学者が、 独学で勉強するための方法論を追究した本格的勉強論! 文庫本書き下ろしの「補章」が加わった完全...

感想・レビュー (1件)

千葉雅也さんの本は、難解であろう現代哲学をわかりやすい言葉で教えてくれる。 以前「現代思想入門」を読んで面白く、わかりやすかったのでこちらも購入してみた。 勉強とは何か…というところから入って、勉強はノリが悪くなること、言語によって環境のコードから外れられないから言葉の意味を浮かす、宙ぶらりんにする、とか、現代詩とかでてきて、ああ読み応えがあるぞと楽しかった。同じ値段、パッケージでわかりやすくて簡単なHOWTO本が多く、そういうのは1.2 時間で読み終わってあんまり頭に残らないのが多いのだけど(そういうのも時として悪くない、読んだらすぐメルカリで売る。)こういう本はアタリってかんじでお得感がある。 自己の享楽やこだわりからヒントを得る。 文庫版のおまけ補章も面白かった。