作品紹介・あらすじ
男にだまされた母・肉子ちゃんと一緒に、流れ着いた北の町。肉子ちゃんは漁港の焼肉屋で働いている。太っていて不細工で、明るいーキクりんは、そんなお母さんが最近少し恥ずかしい。ちゃんとした大人なんて一人もいない。それでもみんな生きている。港町に生きる肉子ちゃん母娘と人々の息づかいを活き活きと描き、そっと勇気をくれる傑作。
感想・レビュー (2件)
よかった!
愛すべきキャラ肉子ちゃん。彼女はきっと不幸に陥る思考回路をぷっつり断線してしまってるのだろう。幸せしか感じとらない感受性、というかどんなことも幸せに転じる転感性というか。同じ世の中を生きるなら、こういう思考で生きた方が楽しいよね。でも肉子ちゃんの思考だと、過ちから学ばないから、同じ過ちを繰り返しちゃうんだよな。
