センセイの鞄

センセイの鞄

川上弘美
文藝春秋 (2004年9月2日発売)
ISBN:9784167631031
本棚登録:82

作品紹介・あらすじ

駅前の居酒屋で高校の恩師と十数年ぶりに再会したツキコさんは、以来、憎まれ口をたたき合いながらセンセイと肴をつつき、酒をたしなみ、キノコ狩や花見、あるいは島へと出かけた。歳の差を超え、せつない心をたがいにかかえつつ流れてゆく、センセイと私の、ゆったりとした日々。谷崎潤一郎賞を受賞した名作。

感想・レビュー (1件)

自由奔放で出て行った妻と死別した高校の国語の先生と近所の居酒屋でほど良い距離感で飲む独身女性 段々先生が好きになり付き合い出す 初老の先生と若い女性との恋愛が気持ち悪く感じるが我儘を言ったり不安になったりと心の揺れが素直で静かで淡々としていてドロドロしたり辛い年の差の恋愛とはまたちょっと違う感じがした 先生もディズニーへ行ったりして女性の願望をきちんと受け止めて真面目に付き合っていた 最後は先生が亡くなった描写が息子からの生前はお世話になりました 先生死んじゃったけど2人は多分いい恋をしたと思う