作品紹介・あらすじ
井の頭公園の奥深く潜む、夜にしか開かない図書館。生い立ちに消えない痛みを刻むオリエ。過去に妹を傷つけたことを悔やみ続ける兄・スグルと、彼を救済したい妹・マナミ。前世の記憶をもてあますキリコ。“永遠なる”ドラゴンに導かれるように集う彼らは、痛みとともに、それぞれの“性”と“禁忌”を解き放ってゆく。ミステリアスな官能長篇。
感想・レビュー (1件)
ドロドロした恋愛ものでなく、ファンタジーっていうのが新鮮。スグルたちのことがすっきりして終わるわけではないけど、少なくと自責の念からは解放されたのだろう。きっとキリコと引き換えに。