殺人者の白い檻

殺人者の白い檻

長岡 弘樹
KADOKAWA (2022年7月28日発売)
ISBN:9784041123591
本棚登録:0

作品紹介・あらすじ

刑務所のすぐ隣という、特殊な環境に立地する総合病院に勤務する腕の良い脳外科医の尾木敦也。彼は六年前に父母を強盗に殺害されて以来、精神的に不安定になり深刻なスランプに陥っていた。そんなある日、刑務所からクモ膜下出血で搬送されてきた「スペ患」の執刀を、院長命令で担当することになる。緊急開頭手術で命を救うことはできたものの、スペ患の正体が両親の命を奪った死刑囚・定永宗吾だったことを知り、尾木は懊悩と悔恨...

レビュー (3件)

「教場」でお馴染みの著者の医療ミステリ。 死刑囚の生命と向き合う医師の葛藤等巧みに描かれておりそれなりに読み応えはあったものの真相は意外とあっさり。欲をいえばもう少し患者側についての掘り下げが欲しかった。読後感は悪くないがラスト描写は賛否ありそう。

0