恐怖の男たち

恐怖の男たち

花郎藤子
白泉社 (1992年8月1日発売)
ISBN:9784592860396
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作品紹介・あらすじ

銀の美貌をもつ青年は、その第三の眼で男を見た。男は血に濡れた虎そのままに、死と硝煙の匂いの中に立っていた…。アフガンから欧州、そして氷の荒野へ、国家的謀略と欲望が渦を巻く中、青年は同じ傭兵として男の傍らにいることを選ぶ。それは彼の過去も精神も、肉体すらも贄として男に捧げる運命の序章であった…。初稿から10年、血と泥の中を這いずりながら己れの生き方を貫く人間たちを描いた花郎藤子の大作、ついに刊行。

感想・レビュー (1件)

#花郎藤子 #恐怖の男たち 1992年発行  実家にあった懐かしい花郎藤子先生を再読しました。「恐怖の男たち」商業デビュー作品✨ いろいろと思うところはあるものの、これはこれでありかなと思いました。 かつてアッシュと名乗る美貌の傭兵の若者と、イライジャ・グレイという虎のような男がいた。 さまざまな境遇と年齢をこえて彼らが「家族」であると私は断言します。 萌は少ないけれど、最終章は涙…😭 救いようのない人生に、ちょっぴり暖かい灯りがともると信じたい。 花廊先生の文体は硬く、一般小説に近いので、BLのように甘くふわふわした感覚を求めていると痛い目を見ます。 が、非常に男を書かれるのがお上手です。 己の生き方を貫くイライジャのような男はなかなかお目にかかれません。 怪我で廃人同然になったアッシュを赤子の面倒を見るように深い父性愛には脱帽でした。アッシュの拙い健気さも可愛く思えました。 以前に読んだ時よりも、現実世界の紛争は増え秩序が揺らいでいます。そのせいか欲望の渦巻くの展開にリアリティを感じました。耽美小説でありながら海外小説の趣もありました。. . . アッシュの祖国、幻のバルミラ都市の鉱脈資源を虎視眈々と狙って、人種も国籍も違う敵対勢力がたくさん登場します。 KGB、CIA、英国、ドイツの将校、軍事専門用語がガンガン出てきて、コレはコレで凄いというか混乱するというか、正直、途中で疲れてしました、、、 先生のファンだった意地で、毎日読み続けました。傭兵のフィルやライラも忘れません。今回あらためて記憶に残る作品になりました。 他の作品もおいおい読もうと思います。 #bl#JUNE#腐女子#ハードボイルド小説