作品紹介・あらすじ
親を亡くし一人になった20歳の夏、父よりも年上の写真家の男と出会ったーー。男の最後の写真集を前にあのひとときが蘇る。妙に人懐っこいくせに、時折みせるひやりとした目つき。臆病な私の心に踏み込んで揺さぶった。彼と出会う前の自分にはもう戻れない。唯一無二の関係を生々しく鮮烈に描いた恋愛小説。 解説・石内都
感想・レビュー (2件)
12/31読み終わり。とてもとてもよかった!千早さん最高。父を亡くした藤子(大学生)の元に、父の友人・カメラマンの全さんが突然訪れ、惹かれ濃い一夏を過ごすが突然姿を消した。後で全さんが亡くなったこと、自分を撮った写真を写真集として残す意思があったことを知る。友達の里見(ゲイ)が話す言葉もいいし、ほんとに全ての描写が深い。千早さんの本に出会えてよかったこの一年!
