作品紹介・あらすじ
オリヴァー・サックスの後継者として注目される脳神経科医が、
世界各地で出会った奇妙な心因性疾患の背後に見たものとはーー
2021年《英国王立協会科学図書賞》最終候補作
世界は一様ではなく、西洋医学は万能ではない。
何が病気で、何が正常か、誰が定義できるのか?
◎スウェーデンの難民家庭の少女たちに広まった「あきらめ症候群」(第1章、第4章)
◎ニカラグアに現存する幻視や憑依を主症状とする「グリシ...
感想・レビュー (1件)
社会的要因の様々な疾病を扱う。スウェーデンにいる難民の眠り病、「思い込み」からの歩行困難、コロンビアのHPVワクチン疑惑、アメリカの学校でマスコミが介入した「集団ヒステリー」など、分類とルーピングにより集団的に症状が悪化していく状況を紹介。身体、心理、社会が絡み合って病気(基準からの逸脱?)が生まれる。