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「皇室」と言う特別な環境にお生まれになった浩宮様。そして特別な環境に嫁がれた上皇后美智子様。そして、戦後の皇室の有方を問われる立場の上皇様。将来天皇になられる浩宮様をお育てになられるに当たり、並々ならぬお気持ちで愛情を注がれ、浩宮様の皇室のそして日本の未来をも見据えた考えで1日1日を大切に接して来られた上皇様と上皇后様。 そのお考えを良く理解し、お忙しい両陛下よりもたくさんの時間を浩宮様と過ごされた浜尾さん。 両陛下のお考えが同じであり、先の先まで考えた子育てに感服する場面も多々あったようだ。 やはり、良い子育ては夫婦が仲良くすることが一番の秘訣。 そして、「子育ては先の先まで考え抜いて行っていく」と言うことの大切さ。それを実行されているのが上皇様と上皇后様だと痛感した。 日本国民の日本家庭のお手本であり、理想だと思う。 浜尾さんの「情操教育というのは、日常行動を通して目に見えない微粒子が移っていくような形でなされるものである」と言う下り。 浜尾さんが盲腸で浩宮様の卒園式を欠席した折、両陛下が病院にお見舞いに来られたお姿を見て強くおもったそうだ。人を育てることの尊さを感じる一冊。
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