家守綺譚

家守綺譚

梨木 香歩
新潮社 (2006年10月1日発売)
ISBN:9784101253374
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作品紹介・あらすじ

庭・池・電燈付二階屋。汽車駅・銭湯近接。四季折々、草・花・鳥・獣・仔竜・小鬼・河童・人魚・竹精・桜鬼・聖母・亡友等々々出没数多…本書は、百年まえ、天地自然の「気」たちと、文明の進歩とやらに今ひとつ棹さしかねてる新米精神労働者の「私」=綿貫征四郎と、庭つき池つき電燈つき二階屋との、のびやかな交歓の記録である。-綿貫征四郎の随筆「烏〓苺記(やぶがらしのき)」を巻末に収録。

感想・レビュー (1件)

独特な雰囲気と心地良い世界観で実にファンタスティック。 四季折々の植物や虫、気象等の描写が美しく、移ろう季節感が手に取るように伝わる。やたら出現する狸(笑)や河童、鬼等との不思議な交流も面白い。 特にサルスベリに本を読むくだりが大好き!ゴロー飼いたい。笑