作品紹介・あらすじ
「痛み」の本質の理解はここ十数年で大きく変わった。17世紀のデカルト以来、「痛みの経路」で多くを説明しようとする古いパラダイムが浸透していたが、最近は脳神経科学と認知心理学を組み合わせた巧みな実験の数々によって知見が深まり、痛みに対処するためのさまざまな実践的アプローチが視野に入ってきた。
痛みは脳でつくられるが、その存在は脳の中だけに閉じてはいない。脳・身体・痛みの関係の本質が新たな常識になれば...
感想・レビュー (1件)
急性の痛みは生存にとって重要(無痛症は成人を迎えるのが困難)だが、慢性痛は脳の回路固定が要因となることが多く、回路の組み換えで緩和し得る。靴越しに足に棒が刺さって麻酔も効かなかったが実は刺さっていなかった、三ヶ月の電気マッサージで症状ふぁ緩和したが電源が入っていなかった、幻肢痛が脳トレで治るなど、いかに脳の働きが重要かを語る。