作品紹介・あらすじ
東京から父の地元に越してきた「僕」は、何かに追われる悪夢に悩まされていた。夢で傷付いた箇所に、現実でも現れる謎の痣。急死した同級生の遺体にも同じ痣を見つけた「僕」は、父の幼馴染の野崎と妻の真琴に助けを求める。彼らの調査と対策で「僕」や同級生らが件の悪夢を見ることはなくなり、事態は解決したかに思われた。しかし、今度は「僕」の夢に「比嘉琴子」と名乗る女性が現れーー。
序章
第一章
第二章
幕間
第三章...
感想・レビュー (1件)
澤村伊智「ばくうどの悪夢」読了。 大好きな比嘉姉妹シリーズ。この「ばくうどの悪夢」だけまだ読んでいなかったので文庫化されるのをとてもとても待ち侘びていた作品。ちなみに続編の「さえづちの眼」と「すみせごの贄」は読了済。いやぁ、これは...前半でうわぁぁぁ!!となり、後半でうわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!となる作品だ。なんという構成のうまさ。 夢の中の話とかもう何こすりもされまくってるネタであるのに、まったく使い古し感がない。そして怖い。そして気持ち悪い。ばくうど怖ぇ。読んだあとベッドの下確認してしまうよね。 あと夢の中で走る時のあの気持ち悪さとか、シーンが微妙に変わっていくのに自然に受け入れてる感じとか、とても書き方が上手く夢なのにリアリティがあるという不思議。琴子の夢。ずっと続けて見させてあげたいと思ってしまった。 ああ、読み終わってしまったからまたしばらく琴子と真琴に会えない。残念だ。早く次回作をお願いします!!
