作品紹介・あらすじ
運命に翻弄される男女を描く不朽の医療小説。
孤独で深い影を引きずり、酒と女に耽溺する直江は、恋人の倫子にとって、捉えきれない男だった。彼の秘密に気づき始めた倫子は、正月休みに旅に誘われ、雪景色の北海道へ旅立つ…。切ない愛の行方を描く。
感想・レビュー (1件)
渡辺淳一の恋愛小説。 医師と看護師の悲しくも切ない恋愛。自分の病気を隠し、死と向き合いながら患者の診察を行う。後輩の医師に自分の行動で厳しく、時には信じられない患者へ対応、処置を行い、医者とは何たるかを教えていく。渡辺淳一らしく、少し過激な表現、記載はあるが、最後は恋愛の儚さが残る作品。