作品紹介・あらすじ
ブレない人、正しい人と言われたい、他人に認められたいーー集団の中で、人は常に承認欲求と無縁ではいられない。ともすれば無意識の情動に流され、あいまいで不安な状態を嫌う脳の仕組みは、深淵にして実にやっかいなのだーー自身の人生と脳科学の知見を通して、現代社会の病理と私たち人間の脳に備わる深い闇を鮮やかに解き明かす。五年にわたる思索のエッセンスを一冊に凝縮した、衝撃の人間論!
感想・レビュー (1件)
序章で早速、知的リテラシーがなければ読み解けない、と釘を刺され怯むも、テレビなどで拝見する著者の、人間に纏わる様々な事象を脳科学で説明するその理論に触れたくて読んでみた。理性が感情に覆われてしまいがちな自分。脳が人をコントロールしているわけだけど、脳の機能を知ることで自分を制御することもできるようだ。自分の脳を臓器の1つとして客観視し、脳を内在する別の人格と思えるくえらいになりたいな。気になった箇所→「大衆が心地よく感じる人は、大衆の思考を止めてしまう。」→この政治家を選ぶ時のポイントは適時でもあり興味をひいた。楽をしたがる脳を制御し、自身で思考し続けねばならないのだ。
