作品紹介・あらすじ
「プラトンの共同食事」から「子ども食堂」までーー
子どもたちの生きる力。「給食・食育」はその根底をなす営みである。視察旅行記とともに、現代における世界の学校給食の実態とその歴史を紹介する。
第1章 福祉から「教育としての給食」への歩み
第2章 子どもにみる「食と性格・人格形成」の相関関係
第3章 人類史のなかの食と食思想
第4章 イギリスにおける給食運動と法制の展開
第5章 欧米諸国と日本の学校給...
感想・レビュー (1件)
欧米と日本の給食の起源とその後について。徴兵のため国力増強のため健康な国民を…という視点がついて回るため、教育的観点、福祉的観点だけでは論じきれないモヤモヤが残る。食というきわめて個人的消費行動に公がどこまで口とお金を出せるのか。これが健康だからこれをこれだけ食べなさい、費用は負担してあげるからが、個人の自律権との関係でどこまで許容されるのか。断る自由はないのか?公の大きなお世話を受け取るべきなのか?様々な疑問がわく。