作品紹介・あらすじ
八ケ岳の山小屋に籠もり思い巡らす、自然との共生、日常の偉大さ、コロナ後の世界…心身の真芯に響く美しい文章で思索を誘う希有なエッセー。
感想・レビュー (1件)
梨木さんのエッセイはある時から、見つけると必ず手に取っている。 日常に繋がるエピソードでありながら、彼女の視点が、ことばが、非日常に導いてくれる、あるいは別の価値観、選択肢を見せてくれて、日常の行き詰まりを緩和してくれるので、だいたいいつもすがるように読んでいる(笑) しかし、今回は書かれた時期や媒体のためか、全体に「焦燥感」のようなものを感じた。 それでも、いくつかのことばに、胸がすっとしたり、「これでよいのだ」と救われた。 また、引用された本のほとんどが私の「読みたい本リスト」に追加された。 自分のペースでやりたいことをやりたいときにやりたいだけやって、なんとか死ぬまで生き延びよう!との決意新たに。