masssssa

2023年1月12日

1/12読了。不思議な小説。あみ子は現実に存在しそうだがしていない何かメタファーのようにも感じた。実際に存在し接する機会を持ったら距離を置いているかもしれない。なぜか。身の回りの社会的枠組みや自身が生きてきた環境・価値観では異質な者と認識してしまう、バイアスがかかるからだ。そのことを認知した際に、ああ自分はなんてつまらないのだろうと感じた。あみ子のように社会(世間)を気にしないで生きていることから気付かされることも多いのだろうなあ。情景を描く文書が細かく丁寧で想像しやすい。ガツンと場面が切り替わる構成もとても面白かった。

こちらあみ子

こちらあみ子

今村 夏子

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