恋に焦がれたブルー

恋に焦がれたブルー

宇山佳佑
集英社 (2021年3月5日発売)
ISBN:9784087754551
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作品紹介・あらすじ

あなたといると身体が焦がれて痛くなる。 あなたがいないと心が涙で痛くなる。 ロングヒット『桜のような僕の恋人』の著者最新刊! 切なく胸を焦がす、かけがえのない恋の物語。 靴職人を目指す高校生の歩橙(あゆと)は、同じ学年の青緒(あお)に恋心を寄せている。彼女はいつもボロボロのローファーを履き、友達も作らず、ひとりぼっちで笑顔を見せたことすらない。 歩橙はそんな青緒に手作りの靴をプレゼントしようと...

感想・レビュー (3件)

久しぶりに泣いた。歩登とお父さんの最期の対話が泣けた。主人公二人の恋愛は、焦れったくて仕方なかった。

好きな人と居ると皮膚にあざができ死んでしまう。悩む話

伯母に虐げられ、従姉妹にはいじめられて、シンデレラに憧れる少女、青緒。しかし彼女の体は、恋をすると焦がれて痛むという残酷な病に蝕まれていた。 印象に残ったフレーズ 「親より幸せになりなさい」 母親を早くに亡くし、しかも、それが自分のせいだと知ってしまった青緒にとって、親より幸せになることは、戸惑いが大きかった。 そんな青緒に、この言葉をかけたのが、友達の父親、玄太だった。親というのは、子供の幸せが何よりの幸せなのだから、幸せになることが最大の親孝行だと気づかせてくれた。 この作品は、宇山佳祐の作品にしては珍しく、恋愛以外の「愛」が描かれている。 師匠が弟子を想うこと、親が痛みに耐えながらも子供を愛すること……。そのどれもが当たり前で当たり前ではないからこそ、切ない恋愛以外の部分で泣ける。 その後、青緒と歩燈はどうなっただろうか。この手の作品の中で意外なハッピーエンドを迎えたからこそ、末永く幸せでいてほしい。

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