恋に焦がれたブルー

恋に焦がれたブルー

宇山 佳佑
読者数: 22
発売日: 2021/3/4
出版社: 集英社
ISBN: 9784087754551

レビュー (3件)

好きな人と居ると皮膚にあざができ死んでしまう。悩む話

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伯母に虐げられ、従姉妹にはいじめられて、シンデレラに憧れる少女、青緒。しかし彼女の体は、恋をすると焦がれて痛むという残酷な病に蝕まれていた。 印象に残ったフレーズ 「親より幸せになりなさい」 母親を早くに亡くし、しかも、それが自分のせいだと知ってしまった青緒にとって、親より幸せになることは、戸惑いが大きかった。 そんな青緒に、この言葉をかけたのが、友達の父親、玄太だった。親というのは、子供の幸せが何よりの幸せなのだから、幸せになることが最大の親孝行だと気づかせてくれた。 この作品は、宇山佳祐の作品にしては珍しく、恋愛以外の「愛」が描かれている。 師匠が弟子を想うこと、親が痛みに耐えながらも子供を愛すること……。そのどれもが当たり前で当たり前ではないからこそ、切ない恋愛以外の部分で泣ける。 その後、青緒と歩燈はどうなっただろうか。この手の作品の中で意外なハッピーエンドを迎えたからこそ、末永く幸せでいてほしい。

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久しぶりに泣いた。歩登とお父さんの最期の対話が泣けた。主人公二人の恋愛は、焦れったくて仕方なかった。

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