反逆の情事

反逆の情事

KJ.チャールズ/麻々原絵里依/鶯谷祐実
新書館 (2025年11月8日発売)
ISBN:9784403560637
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作品紹介・あらすじ

1819年イギリス、政府の腐敗を糾弾する急進派の書店員サイラスは、 毎週水曜の夜、匿名の男と情熱的なBDSMの逢瀬を重ねていた。 相手は上流階級の官僚ドミニク。昼は国家に忠誠を誓う彼は、 水曜の夜はすべてを投げ出し、サイラスに身を委ねていた。 そんな中、サイラスの書店に政府の疑惑の目が向けられ、 サイラスとドミニクは最悪の形で再会するーー。 霧深いロンドンで、禁断の愛と信念の葛藤を描く歴史ロマンス...

感想・レビュー (1件)

#反逆の情事 #KJ.チャールズ  #麻々原絵里依 #モノクロームロマンス文庫 紳士の世界シリーズ2巻 1819年イギリス。リカーディアンズのメンバーで政府の役人のドミニクと、急進派の書店員店主・サイラス。政治的に対立するふたりはお互いの素性を知らぬまま、毎週秘密の逢瀬を重ねる…。 禁断の恋に、最後まで気が気ではなかった。 私は飢えたことがありません。 裏切り者も出会ったことがない。 この歴史ロマンスは実際に起こった事件も関係してくるお話で、当時の困窮ぶりや民主主義者の弾圧に心が痛んだ。 サイラスの言葉は、胸に響きました。 卑しい生まれかもしれないけれど、忍耐と気骨があり、男としてやるべきことをやる。どうやって生き、死ぬべきか覚悟ができている。 いい男だった。 少年時代の悲恋をうじうじと引きずっているドミニクが、惹かれちゃうのもわかる。ちょっと可愛いドミニクの仕事ぶりは誰よりも真面目で、私生活では特殊な嗜好の持ち主。お互いを信じ愛を貫くカップルでした。 ピンチな時にハンサムな紳士たちが手を差し伸べてくれるのも嬉しかった。 来月も3巻発売予定。