ともこ

2025年11月9日

映画とはちがう展開だったが、こちらの終わり方も良かった。芸を極めるとは、取り憑かれるとおなじことだと感じた。主人公だけでなく、取り巻く周囲の人々も魅力的で、懸命に生きる姿に清々しさも感じた。映画のシーンと相まって、きらびやかな歌舞伎の舞台や衣装、匂い立つような色香と白粉の香りが立ち上ってくるように臨場感を感じ、一気に読破した。

国宝 下 花道篇

国宝 下 花道篇

吉田修一

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