ししりばの家(4)

ししりばの家(4)

澤村伊智
KADOKAWA (2020年1月23日発売)
ISBN:9784041085431
本棚登録:44

作品紹介・あらすじ

夫の転勤先の東京で、幼馴染の平岩と再会した果歩。しかし招かれた平岩家は不気味な砂が散る家だった。怪異の存在を訴える果歩に異常はないと断言する平岩。おかしいのはこの家か、それとも、わたしかーー?

感想・レビュー (2件)

澤村伊智「ししりばの家」読了。 面白かった。いや面白かった。 面白すぎてほぼ一気に読み終わってしまった。まあ、今回出張で新幹線に乗って時間があったのもあるが。特に今作は琴子が主人公なので琴子好きとしてはたまらない作品。小学生の時の琴子はあんなにおどおどしてたのか。ふむふむなるほど。 そして今作に全編ずっとまとわりつくようにでてくる砂...砂....砂....高校の時に読んだ安部公房の「砂の女」を思いざざ..出しざざざざさ...しまっざざざざああああーーーー....ああ、頭の中に砂が.... となってしまいそうなほど。 しかし澤村伊智さんの4文字のひらがなで綴るタイトルの響きのセンスはすごいなと。「ぼぎわん」「ずうのめ」「などらき」「ししりば」。なんだかよくわからない言葉たちなのだが、なぜか不穏な感じを受ける言葉。 だめだ、もうこの比嘉姉妹シリーズが止まらない。今日本屋で「ぜんしゅの跫」と「さえずちの目」買っちまったよ。楽しみだ。